イタリアのプロサッカー2部リーグ、セリエBで今シーズンからフェアプレー精神をたたえる「グリーンカード」が導入されるという。このグリーンカードはJFA(日本サッカー協会)がU―12以下の試合で積極的な活用を推奨。けがをした選手への思いやり、意図していないファウル時の謝罪や握手、ボールがタッチラインを割ったときの自己申告といったポジティブな行動をとった選手に提示される。
 フェアプレーだけでなくマナーや頑張りを褒め、選手への警告を示すイエローカードやレッドカードとは対照的なもの。セリエBではペナルティーエリア内で守備側が犯したファウルを認める、攻撃側が大げさに倒れて(ダイブして)PKを得ようとするシミュレーションを自己申告するといった行為が対象になる模様と報道されている。
 一方、欧州サッカー連盟のクラブチームによる大陸選手権(チャンピオンズリーグ)の試合で、味方ゴールの歓喜の輪に入らなかったバルセロナのメッシ選手がニュースで取り上げられていた。メッシ選手はゴール直前に相手DFと接触。ゴールを祝うより先に、足を踏んで倒してしまった敵の様子を心配したという、スーパースターが見せた、さりげない気遣いだった。
 さて、県内では国内最大、最高のスポーツの祭典、第70回国民体育大会「紀の国わかやま国体」が開幕し、各競技で熱戦が繰り広げられている。スローガンは「躍動と歓喜、そして絆」。ちなみにホッケーでは警告だそうだが、サッカーでいうグリーンカードが提示されるような美しい行為にも注目し、勝ち負け以外に一層の感動を期待したい。   (笑)