国の「過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業」の交付金を受けて日高川町三百瀬の「三百瀬元気づくりの会(小池敬治会長)」が建設を進めていた施設(倉庫)が完成。子育て交流、耕作放棄地対策、農産物販売市場作り、伝統文化継承の4つの取り組みの活動拠点。4日午前9時からは取り組みの一環として初の朝市を開く。
三百瀬は約100世帯約300人が暮らし、高齢化率は約25%。基幹産業の農業は高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加、鳥獣被害の拡大などが課題。少子高齢化による地域の行事の規模縮小や休止もあり、地域の活力となるコミュニティーの強化が必要として、過疎事業の採択を受け、1450万円の補助を受けた。
同地区の役員や祭りの若中らでつくる三百瀬元気づくりの会が主体となって各事業に取り組んでいる。施設は各取り組みの拠点となり、約800万円をかけて同地区公民館東に建設。平屋で約80平方㍍。ほとんど土間だが、約20平方㍍の多目的室を設けており、会議なども行えるようになっている。
朝市は農産物販売市場作りの取り組みで、農業者と消費者との直接的な交流により生産意欲向上を図るとともに、小規模・規格外販売による収益向上を目指す。4日はミカンやサトイモ、サツマイモ、ニンニク、ビシャコなどの販売を予定。12月27日に第2回も計画している。
子育て交流では、すでに流しそうめんや竹細工講習会、ため池の生物調査などを行っており、今後も季節に応じたイベントを開催。
耕作放棄地対策は、都市部の住民向けの「貸し農地」、省力で鳥獣被害を受けない「地域農産物開発」の2方向で実施。貸し農地では50平方㍍の区画を約20区画用意し、ジャガイモの収穫体験なども交えながらPRしていく。特産農産物開発はコンニャクイモ、ニンニク、サトイモ、サイパンイモを検討しており、生産地視察などを進めている。
伝統文化継承では秋祭りの笛や太鼓、獅子舞、だんじり製作などを後世に残していくため、デジタルメディアへの記録や小学生らへの講習会などを計画している。

