みなべ町は、農業集落排水の利用料金を公共下水道の使用料に合わせる考えを固め、9日から開会する定例議会に条例の一部改正を提案する。可決されれば来年5月から施行となり、農業集落排水の料金システムが変更される。担当の生活環境課は「料金については人によって差があるが、大きくは変わらない」と話している。
 旧南部町の集落排水処理施設は東岩代と西岩代の2地区。旧南部川村では上南部地区の共和東、共和西、本郷、晩稲・熊岡、西本庄、受領の6カ所がある。高城と清川地区は合併浄化槽で対応し、下水を処理している。公共下水道は岩代地区を除く旧南部町で導入されている。料金でみると、農業集落排水は基本料に家族人数を加算する方式。これに対して公共下水道は使用量が基準で、下水量(水道メーター)と関係が深い上水道の使用量をもとに計算している。現状では農業集落排水と公共下水で使用量が異なるほか、集落排水についても旧町と旧村の施設では基本料金に差がある。
 町では集落排水の料金システムを公共下水道に合わせて下水料金の使用料金を統一したい考えで、定例議会に「農業集落排水処置施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正」を提案する。生活環境課では「上南部地区の5施設(共和東、共和西、本郷、晩稲・熊岡、西本庄)については公共下水道との統合を進めているし、平成16年10月の合併から10年が経過した。同じ下水料金システムを採用したい」と話している。