日高町観光協会内徳報会(金﨑昭仁会長)の会員が4日、志賀地内の遊休農地でそばの種まきを行い、地元小学6年26人が体験した。
 徳報会会員所有の300坪(1反、990平方㍍)を活用。最初に浄土宗鎮西派紫雲山誕生院の畠山澄男住職から徳本上人について説明を受けた。このあと、子どもらは大きさ5㍉ほどのそばの種を一粒ずつ丁寧にまいていった。そばの種を初めて見たという見﨑冠栄君は「以前、友達が町のポスターを作る際に描いていたので徳本上人は知っていました。偉大な人だと思います。順調に育ってほしいです」と笑顔を見せていた。提供した遊休農地の所有者の一人で久志区長の三澤勇さん(66)は、「俳人小林一茶は徳本上人と信州を旅した時に、上人の一日の食事が一合のそば粉であると知り、驚いて『徳本の腹を肥やせよ蕎麦の花』と詠みました。暖かい地域で栽培がうまくいくか心配ですが、徳本上人の顕彰と地域活性化につながれば」と期待している。収穫は11月下旬。