おととし7月、暴力団組員で飲食店経営者の男性(当時45歳)を殺害し、遺体を日高川町の山中に遺棄したとして殺人、死体遺棄などの罪に問われている男2人の裁判員裁判が3日から和歌山地裁で始まり、両被告とも死体遺棄については起訴内容を認めたが、殺人については無罪を主張した。
 起訴状によると、いずれも住所不定の元飲食店経営、岡野浩士(34)と元店員、小松弘隆(24)の両被告は共謀し、平成25年7月24日未明、堺市のガールズバーでオーナー男性の首を絞めて殺害。遺体を日高川町江川の山中に遺棄したとされている。初公判では冒頭陳述で検察側が両被告による犯行と指摘。一方、小松被告の弁護人は殺意はなく犯行を中止している、岡野被告の弁護人は首を絞めるまねをしたなどとし、殺人についての責任はないと主張した。