由良町の興国寺で31日、日高調理師会(畑木正三会長)の魚介鳥獣草木供養が行われ、同会ほか日高食品衛生協会、飲食業生活衛生同業組合御坊支部の会員ら約20人が参加した。
 魚や鳥、牛、豚、野菜などすべての食材に感謝し、地域産業の振興と商売繁盛、家族の健康を願う行事。僧侶の鈴木裕禅さんによる読経のなか、1人ずつ焼香を行い、料理人としての一層の精進を誓い感謝の意を表した。
 鈴木さんは法話で「私たちは宇宙の理である食物連鎖の中で生きていますが、食を提供するお仕事をされている皆さまは、日々、自分のことを忘れ、迷いのない心で一生懸命に作られた料理こそがご馳走であり、いただく側は感謝を持ってそれをいただくことが食材への供養になります」などとし、最後に畑木会長が「魚介鳥獣草木供養も5年目を迎え、1年に一度、食材に感謝する大切な機会となっています。これからも多くの皆さんに参加していただくようにしたい」とあいさつした。