御坊市消防本部は28日、野口の市防災センターで救急、特殊災害、建物火災を想定した訓練を行い、隊員が本番さながらのキビキビとした活動を展開。連携を確認し、それぞれ対応能力を高めた。
 建物火災では「住宅から煙が出ている」との通報で出動。途中で家の人から「家には療養中の母がおり、妻の姿も見当たらない」との情報が入り、到着した消防隊がホースを延長するとともに捜索を開始した。煙が立ち込める屋内に突入し、無事2人を救出。救急隊に引き継いだ。
 9月1日の「防災の日に」伴い実施している夏季訓練。玉置憲一消防長は「各隊、各隊員キビキビと連携のとれた活動だった。災害は忘れたころにやってくる。資機材の整備や訓練を通して緊張感を持ち、職務に精励してほしい」と講評した。