御坊の夏の夜空を彩る御坊市花火大会(同実行委員会主催)が22日に日高川河川敷で開催され、約5万人の見物人でにぎわった。初秋を思わせる心地よい風が河川敷を吹き抜ける絶好の"花火日和"。大玉の連発やスターマイン、水上自爆などの仕掛け花火2400発が澄んだ夜空と川面を彩ると、見物人からは大きな拍手と歓声が上がっていた。
 司会者と一緒に見物人が5秒前からカウントダウンし、「ド・ド・ド・ドーン」と色鮮やかな花火が打ち上がってスタート。鑑賞玉や大玉の連発では、夜空を覆い尽くすほどの大輪が咲き誇り、見物人は「すごい迫力」と興奮。ニコニコマークの形や花が咲いたようなさまざまな仕掛け花火もたくさんあり、「いまの好き」「かわいい」と打ち上がるごとに笑顔で話す家族連れの姿もみられた。クライマックスでは日高川の水面にドーム形に広がる水上自爆が次々と披露される中、スターマインも打ち上がり、鮮やかな光の競演に大歓声。最後に大玉が夜空を焦がすと拍手が湧き起こっていた。
 本部席がある日高川堤防には大勢の人だかりができ、18㍍道路ではたこ焼きやかき氷などの露店も多数並んで祭りムード満点。浴衣姿の子どもやカップル、家族連れが楽しそうに夜空を眺めていた。毎年楽しみにしているという家族連れは「ことしはすごく空気が澄んでいたので一段ときれいだった。風も心地よく、涼しく観賞できました。また来年も来たい」と笑顔で話していた。