国際的に優良な食品・飲料を認定する2015年モンド・セレクションの受賞商品が決まり、みなべ町西岩代の梅加工業、㈱トノハタ(殿畑雅敏代表取締役社長)の「紀州アイス梅」が3年連続で最高金賞を獲得した。梅干しを凍らせて食べるという新感覚の商品。殿畑社長(54)は「優れた食品という評価を受けて光栄」と喜んでいる。
 モンド・セレクションは世界各国から出品される食品や飲料などを審査する評価機関で、ベルギーの経済省などが1961年に創設した。世界各国の食品メーカーなどが出品する代表的な食品コンクールで、衛生、味覚、包装、原材料などが100点満点で審査される。90点以上を獲得すると最高金賞が贈られる。
 「紀州アイス梅」は梅干しをプラスチック容器で個包装し、そのまま冷凍して食べるという新感覚の商品。シャーベットのような食感で、溶けた梅干しの甘酸っぱい風味が口の中いっぱいに広がる。茶請けやデザートなどに適している。原料には最も大きい5Lサイズの梅干しを使用し、塩分は2・5%に抑えた。常温でもおいしい梅干しとして食べられる。消費者の声をヒントにして平成22年から商品開発に取り組み、翌23年に商品化した。9個入り3000円(税抜き)、16個入り5000円(税抜き)。殿畑社長は「高く評価されてうれしい。健康にもいい梅干しを、新感覚の食べ方で味わってもらいたい」と話している。