県高校ホッケー選手権大会がこのほど2日間にわたり日高町のマツゲンスポーツグラウンドであり、紀央館が男女そろって優勝を飾った。紀央館男子は決勝で県高校総体優勝の箕島を1点差で破り、16年ぶり7回目のV。紀央館女子は決勝で和歌山商に快勝、4年連続11回目の優勝を決め、3年ぶりに県内公式戦3冠を達成した。優勝チームは来年2月14日に紀美野町で開催される県ホッケー選手権大会に高校生代表として出場する。
 男女とも3チームが参加し、トーナメントで熱戦を展開した。
 紀央館男子は1回戦で田辺を7―0で下し、決勝は箕島を4―3で退けた。1回戦は大西、寺坂の2選手が2ゴールずつ決め、相手を寄せ付けなかった。決勝では前半6分に栗本選手、同18分に中村選手が得点し、後半に入ると2分に大西選手、3分に滝本選手がゴール。7分、16分、23分に失点したが、最後は粘り強い守備でリードを守りきった。6月の県高校総体では、勝てば優勝でインターハイ出場権を得られた箕島戦で、試合終了ちょうどに追いつかれ、引き分け。今大会でその悔しさを見事に晴らした。前田和紀監督は「終始、優位に試合を進められたのがよかった。県総体の雪辱を果たしてくれた」と選手たちの健闘をたたえていた。
 紀央館女子は1回戦が不戦勝。和歌山商と対戦した決勝は前半3分と後半1分に井選手がゴール、同29分に橋本選手がだめ押しし、3―0で快勝した。昨秋の新人大会、ことしの県高校総体と合わせ、この優勝で公式戦3冠を達成。喜多英登監督は「3年生を中心に安定した試合運びで危なげなかった。2年生の成長も確認でき、次の新人大会も楽しみになった」と顔をほころばせていた。
 紀央館男女のメンバーは次の皆さん。
 男子=畑中宏之(責任者)、前田和紀(監督)、喜多英登(コーチ)、中本雄一朗、平松凌、楠原無量、狩谷淳平、江本光希、深海涼太、大西航平、滝本篤、栗本拓哉、山本圭則、中村翔汰、薗田瞭、野地達成、寺坂拓真、薗田凌、山岡侑哉、宮本拓実、磯嵜奨、玉置海陽、谷口智也、坂口雄希、柏木楓▽女子=畑中宏之(責任者)、喜多英登(監督)、前田和紀、堀さおり(以上コーチ)、林茜里、橋本亜蘭、阪本宝、山口舞、白井美月、杉本菜摘、高井美宇、玉置ひより、玉置こころ、神田凪、德永桃乃、吉田香澄、北垣未来、川口真佑、玉置玲奈、林夏鈴、木下千夏、栗山邑香、三宅美羽