御坊市は、市内の全幼稚園・保育園年中・年長児の保護者を対象に行った「5歳児生活習慣アンケート調査」の結果をまとめた。母親の就労状況では、年中・年長とも7割が仕事をしており、共働き世帯が増えていることを顕著に示している。仕事や子育て、人間関係でストレスを感じている人も7割を超えており、うまく解消できていないケースも1割程度あり、市では結果を参考に子育て支援対策等を検討していく。
 アンケートはことし2月、市内の全幼稚園と保育園12園の年中と年長児の保護者358世帯を対象に実施。350世帯、回収率97.8%と高く、子育て等に関心が高いことをうかがわせた。内容は起床や就寝時間、食事やおやつの状況、ゲームをする時間など子どもの生活習慣と、保護者の就労や抱えているストレス、近所付き合いの状況など自由記載欄も含めて全28項目。この中で保護者への問を見ると、母親の就労状況は年中児で69%、年長児で72%が仕事をしていると回答。主婦はいずれもほぼ4分の1だった。仕事の種別ではパートがともに50%で最も多く、常勤も年中で25%、年長で30%と高くなっている。子育て関係では、「子育てをしていくなかで、精神的に支えになる人がいるか」の問に「はい」が圧倒的だったものの、「いいえ」も年中で4%、年長で6%あった。子育てに限らず仕事や健康、人間関係、経済的などのストレスを感じている人は「いつも」と「ときどき」を合わせると年中で74%、年長で79%にのぼり、「ストレスを解消できているか」では年中年長ともほぼ8割が「できている」ものの、できていない人も年中で4%、年長で11%いた。半面、「子どもを育てることが楽しいか」にどちらも95%が「思う」と答え、「まったく思わない」はゼロで、子育てに喜びを感じていることも分かった。
 子どもの生活習慣では、ゲームをする子どもが年中で60%、年長は72%あった。食事は一日3回食べる世帯がともに9割以上と高いが、おやつを時間を決めて与えている世帯はともに約半数にとどまった。自由欄では78人から意見があり、「安心して子どもを遊ばせる公園がほしい」「医療費無料化の年齢を延長して」などの声が多かった。
 市健康福祉課では、「保護者の率直な意見を聞かせてもらい、課題の把握に大いに参考になりました。結果を参考に、どのような対策が取れるかしっかり検討していきたい」と話している。