日高町商工会で行っている同町プレミアム商品券当選者の引き換え期限は今月20日に迫っているが、13日現在まだ約80セット分もの引き換えが残っている。期限を忘れているのか、原因ははっきりしないが、いずれにしても期限がくれば当選無効で、せっかくのプレミアム率40%が無駄に。日高地方の他の6市町がいずれも完売して関連業務を終えた中、町担当課では対応に頭を悩ませている。
 同町プレミアム商品券のプレミアム率は美浜町と並んで日高地方最高の40%。1セット1万円で1万4000円分の買い物ができる。限定3300セットの販売で、事前に予約注文を行ったところ約3700セット分の応募があり、抽選で当選者を決めた。引き換えは先月1日から商工会で行っている。町では引き換えを促すため、広報や地方紙、町内放送でPR。ちなみに当選はがきをなくした場合も当選無効となるが、当選者の中には「はがきをなくしたがどうしたらいいか」と問い合わせがあり、担当職員が「一度郵便物などに混じっていないか調べてください」とアドバイスしたところ、はがきが見つかったというケースも。ほかには、引き換え期限を知らない、または忘れている、当選はがき自体が手元に届いていないなども考えられる。こういったことから、町は「当選者の氏名を把握しているので、最終的にピンポイントで連絡しなければならないかもしれない」などと話している。
 ただ、問題は期限が過ぎても引き換えにこなかった商品券の取り扱い。町では「いろいろ意見はあるが、まだ決まっていない。余った数に応じてどうするか考えたい」と話している。全国的にも予約販売で期限がきても引き換えに来なかった例があり、その商品券について愛知県刈谷市では先着順に直接販売、千葉県千葉市と兵庫県伊丹市では、落選者を対象に再抽選した。
 日高地方の他市町をみると、御坊市が予約注文で販売し、残った分について対象枠を広げて予約販売し、それでも残った分を直接販売。美浜、印南、みなべ、日高川町は直接販売。由良町は直接販売後に、残った分を一度買った人でも購入できるようにして販売。うち美浜町では混乱もあったが、6市町ともすでに完売している。
 日高町のプレミアム商品券については、商工会が総額100万円の商品券が当たる独自の追加イベントとして抽選会も企画しており、引き換えにこなければこの超プレミアムのチャンスも逃すことになる。商品券の使用期限はことし12月31日。