公益社団法人日本書芸院・読売新聞社主催、第20回全日本高校・大学生書道展は、18日から23日まで大阪市天王寺公園内の大阪市立美術館で開催。紀央館高校出身、橘大学4年生の山本奈々さん(日高川町小熊)が最高賞の書道展大賞を受賞した。紀央館高校書道部(石田真弓教諭指導)の現役部員4人も優秀賞を受賞し、関係者は喜んでいる。
「学生書道のグランプリ」と呼ばれる全国トップレベルの書道展で、今回は1万1034点の応募があった。山本さんは高校入学後に書道を始め、在学中は書の甲子園入賞、全国高校総合文化祭出場などの実績がある。卒業後は京都の橘大学で書道コースを専攻、本格的に書に取り組んでいる。今回の受賞作品はかなで、「香紙切(こうしぎれ)」。百人一首を、第1番目の「秋の田の刈穂の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ」から順に30首ほど書いた。「線にきりっとした美しさを出せるよう意識して書きました。こんな大きな賞は初めてなので、信じられない思い。とてもうれしいです」と笑顔で、「今は卒業制作に取り組んでいます。漢字作品は王鐸(おうたく)を基盤にした創作、かなは今回と同じ香紙切です。今回の入賞を励みに頑張りたいと思います」と話している。在籍する橘大学は大学の部最優秀校にも選ばれた。石田教諭は「高校生の時から活躍し、今は部活に顔を見せて現役部員の指導もしてくれています。大学での書道は、高校までとは全く違う難しさで大変だと思いますが、頑張ってほしいですね」と話している。
優秀賞は、脇坂成奈さん、中村綾香さん、川端風夏さん、宮本静香さん(いずれも3年)。4人とも古典の臨書で、脇坂さんは傅山(ふざん)、中村さんと川端さんは王鐸、宮本さんは呉昌碩(ごしょうせき)に取り組み入賞した。脇坂さんと中村さんは2度目、川端さんと宮本さんは初めての優秀賞。「あまり自信はなかったけど、結果を出せてうれしいです」「書き足りなかったけど優秀賞がとれてよかった」など喜んでいる。

