小学校のグラウンドを芝生にすることで、さまざまな効果があるといわれている。子どもたちが転んでもクッションとなってけがをしにくくなり、砂ぼこりを防ぐのでのどの痛みを訴える児童も少ない、大雨が降っても土の流出を抑えられる、外で思いっきり遊ぶ子どもが増え運動量がアップする。緑の芝が精神の安定にかかわっているともいわれ、ストレスを軽減する効果もあるとされている。学校施設に限らず、スポーツ、とくにサッカーでは土のグラウンドより芝生で練習する方がもちろんけがは少なく、思い切ったプレーができるので技術がアップするというのが定説となっている。
 筆者の地元の切目小学校は日高地方で唯一、グラウンドを芝生化している。みんなでグラウンドに芝生の株を植えてもう6年になるのかと、月日のたつ早さに驚いた。校長先生がおっしゃった子どもの運動機能アップ、擦り傷などで保健室に来る子どもが減ったことは本紙既報の通りで、まさに全国的な調査結果と同じ。芝刈りや水の管理など大変だが、子どものためと時間を惜しまない先生方には頭が下がる。
 校長先生が肌で感じたことの一つとして、地域コミュニティーが強くなったといわれていたのが印象深い。芝生の株を植える作業に400人余りがグラウンドに集まった。切目小校区が約700世帯であることを考えると、参加率は非常に高い。多くの住民が、学校に足を運んで行事にたずさわり、ほんのわずかでも教諭や保護者と会話することで、親近感や理解が深まるのも理由の一つだろう。未来を担う子どもを育てるのが学校、その学校を育てるのは地域の力だとすれば芝生化の意義は大きい。(片)