よく言われる話だが、民間主導でまちおこしの取り組みや大きなイベントを行う際には、リーダー的存在が必要である。そのリーダーは複数いてもいいが、筆者が取材を通して見て感じた限り、アイデアや意見を出し、かつ自らも汗をかく行動力とバイタリティーにあふれた人が適任だと思う。
御坊市内でみると、みやこ姫よさこいまつりや商工祭が民間主導のイベントとしての成功事例で、筆者が理想とするリーダーの顔が何人か思い浮かぶ。逆にアイデアや意見を出すが、自らは汗をかかない人がリーダー的立場で音頭を取っているような取り組みは、なかなか前に進まなかったり、失敗したり。それもそうだろう。まちおこしや大きなイベントを動かしていくのはボランティアの力。口ばかり出して動かない人のあとを、このご時世、だれがついていくだろうか。
そんな民間主導の取り組みで、日高町語り部の会が原谷地内、鹿ケ瀬峠の熊野古道でササユリの復活プロジェクトをスタートさせた。同会メンバーは語り部として鹿ケ瀬峠を案内しているが、かつてたくさんあったササユリが現在は絶滅してしまったことを受けて、「何とか復活させよう」と思い立った。ちなみに、ササユリの球根を植栽する場所は、原谷の金魚茶屋から歩いて1時間。現地に足を運ぶだけでも大変だが、そこで1000個の球根を植え、獣害対策も行うというのだ。そんな中で、ササユリを復活させようという意気込みやバイタリティーに敬意を表すとともに、賛同者の協力を呼びかけたい。9月9日にはプロジェクトの現地説明会も予定されており、筆者も報道の立場で協力したい。 (吉)

