全国高校軟式野球選手権和歌山大会の決勝が30日に上富田スポーツセンター野球場で行われ、南部が延長戦の末に新宮を3―1で下して2年連続9回目の優勝を飾った。3・4日に京都で開催される近畿大会に県代表として出場する。竹本智主将は「近畿では優勝して全国出場を狙う。全国では、昨年ベスト8だったのでもっと上を目指したい」と意気込んでいる。
 決勝は南部の主戦竹本、新宮の中野の投げ合いで、息詰まる投手戦。特に竹本は延長の10回が終わっても安打を与えず3死四球だけの好投。中野も走者を背負うもののあと1本を許さず、両者ゼロ行進が続いた。試合が動いたのは延長戦最終の15回。南部は相手の失策、四球などで無死満塁の好機をつかむと2番田中が内野安打の適時打。相手守備がもたつく間に2人の走者が生還し、2点を先制した。さらに5番竹本の内野ゴロの間に3点目を奪った。その裏、新宮は1点を返してなおも1死満塁の好機をつくったが、後続が三振、投手ゴロでゲームセットとなった。200球を超える力投をみせた竹本は「延長に入って走者を背負うピンチがあったが、みんなの0点に抑えるという強い気持ちが優勝につながった」と振り返った。近畿大会には和歌山、奈良、滋賀、京都の各府県代表4校が出場。南部は初戦で天理(奈良)と対戦する。近畿大会で優勝すると、全国大会の出場権を獲得。池田哲也監督は「新チーム結成後、技術、体力、精神面で成長した。昨年の全国ベスト8、国体優勝メンバーがことしは5人残っており、大舞台の経験もある。近畿では優勝、全国はベスト4以上を狙う」と話した。メンバーは次の皆さん。
 種治宏樹(責任教師)、池田哲也(監督)、東光亜美、東光つぐみ、山本汐音、鎌倉彩(以上マネジャー)、竹本智、岡田卓真、堺目忠将、田中僚馬、仲道法、大前尋、鈴木順也、井善之、井戸崇人、池永侑樹、坂内拓磨、岩本祥太、武田僚大、山川真生、宮﨑純弥、丸木信行