日高川町は本年度、大雨時の日高川の水位を住民が常に確認できるよう、三百瀬と田尻地区の2カ所に水位監視カメラを設置する。すでに県は椿山ダムなど町内4カ所に設置しているほか、来年度には新たに町が3カ所への設置を検討しており、合計9カ所で監視。町のカメラの映像はケーブルテレビのZTVで見ることができ、住民の安全確保へ取り組む。
 県のカメラは椿山ダム、皆瀬の川上橋、高津尾の新田橋、玄子の松瀬橋の4カ所。県のウェブサイト「ぼうさい和歌山」で閲覧でき、河川の水位状況のほか24時間の水位をグラフで掲載している。
 町では、豪雨時に住民が危険な河川に近づかなくても水位を確認できるようにと、避難のタイミングや準備の参考にしてもらおうと独自で追加設置。設置場所は県のカメラと重ならないようにし、平成23年の台風12号豪雨で被害が多かった地域を中心に場所を選定。本年度、設置するのは三百瀬の千鳥橋と田尻の長子橋。カメラは橋脚に設置された水位を確認できる「量水標」が映るように設置される。映像はインターネットを使えない高齢者でも確認できるようZTVで放映。豪雨などの発生時に文字放送チャンネルで流され、画面分割して複数のカメラの映像を表示するようにする。町ホームページなどインターネットでの放映については今後検討する。
 来年度分は美山地区の平和橋、上初湯川の津島橋、寒川の明神橋の3カ所となっている。本年度分は8、9月に設計し、10月から工事を予定。予算は2180万円で、国などの補助を活用する。