江戸時代、かつお節に関して偉大な功績を残した印南漁民3人の顕彰碑の除幕式が21日、印南町印南の印南浜公園で行われ、関係者ら約100人がメッセージや踊りなどで完成を祝った。顕彰碑建立会(代表=坂下緋美文化協会長)が角屋甚太郎、森弥兵衛、印南與市の3人を後世に伝えようと建立した碑で、坂下代表は「この碑を通じて、印南町を全国のかつお節に関係する人々の故郷、実家と思っていただきたい」と思いを語った。
除幕式には顕彰碑建立会ほか、町、文化協会、印南小学校児童らが参加。初めに印南小学校4年生児童15人がちびっ子漁民として登場し、「江戸時代に海で立派な仕事をした印南漁民のことを忘れずにこれからもみんなに伝えていきます」とオープニングメッセージを述べて開式。坂下代表は関係者に感謝、建立への経緯を語り、「碑を建立することで、多くの人々に印南漁民の偉業を知ってもらい、それが大きな宝になります。3人の魂は、子どもたちに勇気と元気を与えてくれる。私たちはこれからもふるさとの歴史と文化を大切にしていきます。こんな思いにさせてくれた3人の漁民に大きい声でありがとうと言いたい」と式辞。日裏勝己町長は、「彼らの思いや誇り、町の歴史、文化を顕彰碑とともに後世に受け継いでいくこと、先人の開拓者精神に負けないよう一層努力することを誓います。印南町がかつお節発祥の地であることを全国に発信していきたい」と祝辞を述べた。漁民の菩提寺、印定寺の叢哲雄住職による祈願供養のあと、関係者らが説明板や3人の足跡地6カ所の石などを次々に除幕。最後に全員で3人の顕彰碑の幕を開け、お披露目されると、大きな拍手が湧き起こった。このあと、印南小学校5年生児童や有志らが「印南音頭」を踊って建立を祝った。
完成した石碑は土台も含め高さ約2㍍、幅約3㍍。3人の名が、位牌文字や足跡地の関係者に揮毫してもらった文字で刻まれている。

