大型で強い台風11号は16日深夜、高知県に上陸し、日高地方は17日朝にかけて暴風雨に見舞われ、道路冠水で国道や県道が通行止めになったほかJRや高速道路もストップするなど交通機関が混乱。御坊市では日高川の増水で藤田河川敷グラウンドも冠水するなど大きな爪痕を残した。幸いけが人はなかったが、6市町合わせて65世帯98人が自主避難し、不安な夜を過ごした。強い雨は17日も朝から断続的に降っており、引き続き土砂災害等に警戒が必要だ。(被害は午前11時現在)
 【御坊市】 日高川河川敷にある藤田グラウンドが濁流にのまれた。同グラウンドは平成23年9月の台風12号豪雨以来、小規模も含めて5度目の冠水被害となる。北塩屋地内では民家裏の石垣が崩れて窓ガラスが割れたが、幸いけが人はなし。福祉センターには一時、12世帯18人が避難した。市内の一部850世帯では16日深夜から停電し、午前8時過ぎに復旧した。床上・床下浸水はなかった。
 【美浜町】 人的被害、床上・床下浸水ともになし。中央公民館に6世帯7人、田井畑コミュニティーセンターに3世帯6人、三尾の風速荘に1世帯1人、松原地区公民館に6世帯9人の計16世帯23人が自主避難した。 【由良町】 大引地内の岩井谷池の堤体内部の劣化に伴う決壊の恐れで、周辺の6世帯14人に避難指示が出された。うち5世帯9人が地元老人憩いの家に避難。由良川の氾濫の恐れで里地内の19世帯49人に避難勧告も出されたが、17日午前8時半には解除された。
 【日高町】 西川氾濫の恐れで高家、荊木の一部合わせて39世帯108人、志賀川氾濫の恐れで谷口の160世帯434人に避難勧告が出された。冠水に伴い一部孤立する住宅もあったが、床上・床下浸水、人的など大きな被害はなし。一時的に中央公民館と日高中学校体育館に合わせて4世帯5人が自主避難した。早朝には約2000世帯で停電した。
 【日高川町】 17日午前2時半に川辺、中津の3284世帯8568人に避難勧告。15カ所で避難所を開設し、南山若者センターや寒川第一小学校などを中心に24世帯39人が自主避難した。河川では江川川が氾濫し、県道御坊中津線から今井川橋を渡ってテニス公園付近へ続く町道江川上和佐線が冠水し通行止めとなったほか、家屋の床下浸水もあったとみられている。
 【印南町】 宮ノ前、小原の民家2軒で床下浸水。印南地区の3世帯3人が町公民館、印南原地区の1人が稲原防災センターへ自主避難した。ほか山口、古井の2世帯5人に避難勧告が出された。印南、山口、津井地区では停電も。冠水した古屋地区の町道など数カ所で一時通行止めとなった。切目川が増水し、古井の観測所では17日午前7時前に氾濫危険水位(3.10㍍)を越えた。
 【道路】日高町荊木地内の国道42号が冠水し、400㍍にわたって全面通行止め。印南町ではAコープ前の町道が水に漬かったほか、御坊市や日高川町などの県道でも水があふれて通行規制が行われた。また、日高川町松瀬、上田原地内で崩土、山野地内で路面損壊、大又地内で路肩欠損のため県道が通行止め。由良町の大引から小引地内にかけてと美浜町三尾地内の県道御坊由良線が越波、由良町畑から広川町河瀬にかけての国道42号は通行規制連続雨量240㍉を超えたため全面通行止めとなった。
 【JR】17日朝からすべての列車の運転を見合わせている。運行再開は夕方からの見込み。
 【学校】大雨洪水警報が16日から継続されていることに伴い、日高地方のすべての小中学校は17日、臨時休校や午前中自宅待機となった。終業式の終わっていない学校では21日に登校して行うところもある。