サッカー女子W杯カナダ大会の決勝戦、日本対アメリカが6日(日本時間)にあり、日本女子代表「なでしこジャパン」は2―5で敗れた。今大会は仕事をしている時間帯に試合が行われたため、テレビ中継で観戦できなかったが、その分、スポーツ番組やインターネットのニュースに釘付け。試合以外の情報を得るなか、日本に敗れた2チームが印象に残っている。
 一つは準々決勝のオーストラリア。0―1で敗退した試合の終了後、彼女たちは日本の選手たちと握手を交わす際、お決まりのセレモニー(儀式)としてではなく、口々に「グッドラック」と声をかけたという。また、クールダウンする日本選手の元へ足を運んで握手と感謝。さらに「いいゲームだった。この先の幸運を祈っているよ」と声をかけたと伝えられている。
 もう一つは準決勝のイングランド。1―1で迎えた後半終了間際にディフェンダー選手のオウンゴールが決勝点となって敗れた。試合終了のホイッスルが鳴ると、泣き崩れるその選手の元に、監督はスタッフやイレブンを集め、抱き囲んでなぐさめたそう。また、会見で「彼女がいなければ準決勝まで進むことはできなかった」。携帯電話の画面越しに感動した。
 オーストラリア選手の〝スポーツウーマンシップ〟やイングランド監督の指揮官としての
振る舞い。勝ち負けがすべてと言われるスポーツの世界だが、試合展開やスコア以上に心に残る。彼女、彼らの行動や発言は相手へのリスペクトがあってこそだと思うが、日常生活でも実践できないだろうか。家庭、職場、学校で...他人の頑張りを尊重する心がけも大切に感じた。 (笑)