U―16(16歳以下)サッカー日本代表のDF塩崎悠司選手(日高町高家出身、大阪興國高1年)は、大阪のキンチョウスタジアムで行われたU―16インターナショナルドリームカップ2015の最終戦、フランス戦に後半途中出場。センターバックとして堅実なプレーで相手にチャンスを作らせず、3―1で強豪を撃破。3戦すべてに出場し、日本の全勝優勝に大きく貢献した。
 第1、2戦とも勝利し、優勝がかかった大一番のフランス戦では、2―1でリードしながらもフランスの追い上げムードの後半残り15分、塩崎選手がピッチに入った。同点に追いつかれると雰囲気ががらりと変わってしまう大事な場面で、ポジションはこれまで通りのセンターバック。落ち着いたプレーで相手の攻撃を封じると、味方攻撃陣がゴールをこじ開けて試合を決定づける3点目を奪った。このまま3―1で逃げ切り、チーム一丸で栄冠を手にした。スタジアムには塩崎選手が小中学生の時に所属していたエストラッサ湯川、カナリーニョFCの現役選手やOBら大勢が声をからして応援。手作りの横断幕も掲げ、塩崎選手を後押し。日本トップクラスのプレーに「すごいキック力」「サインが欲しい」などと目を輝かせていた。
 大会初日(24日)前日の23日、体調不良で離脱した選手に代わって緊急招集された期待の星。堅実な守備と積極的な攻撃参加で存在感をアピールし、巡ってきたチャンスを見事に生かすプレーを見せた。3戦ともスタジアムで観戦した小学生の時の恩師、エストラッサ湯川の藤田潔監督によると、塩崎選手はフランス戦後「初の日本代表で自分のためになりました。チームに戻ってまずスタメンを勝ち取り、経験を積んで成長し、またこの舞台に戻ってきたい。次はもっとチームに貢献できるように努力を続けていきたい」と話していたという。藤田監督は「あの場面での出場は監督からの信頼が厚かった証拠。これからは自分を磨くのはもちろん、周りを幸せにできる男になってもらいたい。後輩たちの顔も見に来てほしい」と話している。