いまの高校3年生の球児が中学生のころから、ことしの夏の高校野球は楽しみになるのではないかと思っていた。当時、軟式野球の日高オールスターズが全国3位、硬式でも地元チームが県内トップクラスの実力で、素質のある選手がそろっていたからだ。高校入学の際、県外の学校に進学したり日高地方を離れて県内の強豪に進んだりした球児もいるが、それでも地元に多くの選手たちが残っている。
全国高校野球選手権和歌山大会での地元勢の戦績をみると、平成11年から16年までの6年連続準優勝(11~13年南部、14年日高中津、15年国際開洋第二、16年日高)、2年前の南部をはじめ、平成になってからだけでも実に13回決勝へ進出している。ところが、優勝は昭和57年の南部以降ない。昨年も紀央館がベスト4まで進出したものの、智弁和歌山の壁に跳ね返された。
7月9日から県営紀三井寺球場で熱戦が展開される第97回和歌山大会。昨年の県下新人戦から始まった公式戦3大会では優勝校が異なり、例年になく混戦模様とみられている。今月23日から28日付まで紙面で地元5校の戦力や横顔を紹介したが、日高中津は秋季県予選3位、春季県予選準優勝で、堂々優勝候補の一角に挙げられる。昨年夏、優勝した市和歌山に善戦の和高専、強力打線の南部と日高、経験豊富なバッテリーを軸にまとまる紀央館。シードの日高中津以外でも勢いに乗れば旋風を巻き起こす可能性を十分に秘めている。
注目してきた球児たちはたくましく成長し、投打の中心選手もいる。抽選会も終わり、本番間近。組み合わせ的に地元同士の準決勝、決勝も夢ではないと期待を膨らませながら、地元勢夏33年ぶり甲子園出場のニュースを待っている。(賀)

