9月26日に開幕する紀の国わかやま国体までいよいよあと100日となった18日、御坊市が市役所1階ロビーでPRイベントを開催。住民や和高専、JAなど多くの人が協力し、特産スターチスのドライフラワーを使って完成させたフラワーアート看板「スタロボきいちゃん」をお披露目。官民一体の催しで44年ぶりの一大スポーツイベントの成功へ〝国体熱〟を盛り上げた。
 御坊市のスタロボきいちゃんは、同市を代表するスターチスとロボットを組み合わせたユニークな発想から生まれた。市民提案協働事業で昨年、住民からアイデアを募り、藤田小学校教諭の山本志穂さん(30)と友人の庄田実里さん(30)が提案し採用された。花畑の中できいちゃんが手を振るデザインで、高さ1.2㍍、長さ2.4㍍の大きさ。紫や黄色、白色のスターチスをドライフラワーにして、発泡スチロールに差して形どった。立体感のあるきいちゃんはセンサーで人が前を通ると目が光り、両手を振るロボット仕掛けで、電子音声も流れるなど和高専ロボコン部のメンバーが試行錯誤して完成させた。この日、市役所1階ロビーでお披露目会が開かれ、多くの職員のほか発案者の2人とロボコン部を代表して安村啓太郎さんと石井健登さん(いずれも3年)、JA紀州青年部から笠井一暁さん、ドライフラワーの先生を務めた山本明紀子さん(名田町楠井)、製作に協力した藤田小6年を代表して福居志斗君と佐々木優一君が参加。テープカットしたあと柏木征夫市長は「多くの皆さんの協力でできた。この協力態勢で国体を盛り上げよう」と呼びかけた。発案者の山本さんは「看板の製作を通じてたくさんの人をつないでくれた。看板が皆さんに愛され、国体を盛り上げてくれれば」と期待を込めた。アート看板はしばらく市役所1階ロビーで展示し、大会本番では少年女子バレーボールの会場に飾り付ける。