梅雨の合間の好天に恵まれた7日、御坊市ではごぼう商工祭2015、由良町では第26回元気ゆらふるさとフェスティバルが催され、多くの親子連れらでにぎわった。商工祭では人力車での散策や中川邸の見学会などで寺内町の歴史を満喫。ふるさとフェスでは由良町とふるさと協定を締結している摂南大学吹奏楽部と由良町女声合唱団が初コラボし、大盛況となった。

 ごぼう商工祭 御坊商工会議所(吉田擴会頭)等が主催で、小竹八幡神社前をメーンに日高別院や寺内町で開催され、1万2000人の来場者でにぎわった。オープニングでは、吉田会頭、柏木征夫市長、市議会の西本和明議長、宮子姫の岡本真依さんが人力車に乗って登場し華やかに幕開け。吉田会頭は「いろんな催しで一日を楽しんでください」とあいさつした。会場と日高別院など寺内町を巡る人力車は大人気で、初体験という御坊市の小野富美代さん、耀也君(野口小2年)、仁華ちゃん(5)の母子3人は「すごく気持ちがよかった。また来年も乗りたいです」と笑顔があふれていた。中川邸の見学も好評で多くの人が行列を作っていた。メーン会場では御坊市民吹奏楽団の演奏や南京玉すだれ、空手の演舞、ストリートダンスなどがあったほか、妖怪ウォッチキャラクターショーも子どもに人気。日高別院では日高高校書道部が書道パフォーマンスで盛り上げ、松原通り商店街でもバンド演奏が鳴り響き、活気があふれていた。

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今年も大人気だった人力車

 ゆらふるさとフェスティバル 町内各種団体で組織する実行委員会(丸宮信幸実行委員長)が主催。大引の白崎海洋公園で行われ、5000人が来場した。ステージイベントのオープニングでは、摂南大学吹奏楽部(完倉信彦部長)の30人が初参加し、トランペット、フルート、クラリネットなどの合奏でアニメヒロインメドレーなどを披露したあと、由良町女声合唱団(藤本民子代表)の16人とのコラボで由良町歌も演奏した。完倉部長は「イベントにお招きいただき感謝しています。これからも交流を続けたいです」と話し、藤本代表も「音合わせをきょうのリハーサルで初めて行いましたが、若い人に元気をもらい本番は楽しくうたえました」と満足げだった。このほか、ステージでは藪下将人さん(由良町里出身)の歌やよしもと芸人のお笑いライブなどもあり、大いに盛り上がった。会場では地元農産、海産物などが販売されたミニ商店街もあり、「ゆらバーガー」や「海軍カレー」が人気だった。

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声合唱団(前列)とコラボ演奏を披露する摂南大学吹奏楽部