日高町の内原小学校(山口謙校長)の5年生43人が4日、産湯海岸でヒラメの稚魚3000匹を放流した。
 漁獲量アップへ向けた県の取り組みの一環で、4月中旬に県栽培漁業センター(串本町)から届いた体長3㌢前後の稚魚を比井崎漁協が中間育成。児童は体長約10㌢に成長した稚魚をバケツに入れてもらい、浅瀬に入って一斉に放していった。海の中をスイスイ泳いだり、砂に潜って隠れたりするヒラメに笑顔いっぱいだった。放流の前には日高振興局の職員から地元の漁業や資源管理について教わり、重村有哉君(10)は「(体長)8センチ以上になるとうまく砂に隠れるみたい。元気で大きく育ってほしい」と話していた。稚魚は1年ほどで体長30㌢ほどに成長するという。