印南町で、特産小玉スイカ「ひとりじめ7」の収穫・出荷がスタートした。ことしは4月の多雨の影響で出荷開始が例年より数日遅れたものの、糖度は12度前後で例年通りの甘さに出来上がった。収穫は6月にピークを迎え、京阪神を中心に名古屋や関東などにも出荷される。
 収穫作業は14日からスタート。18日には栽培歴約30年でビニールハウス、露地合計42㌃で栽培している依岡正憲さん(54)=山口=のビニールハウスでも行われた。収穫したスイカは倉庫に運び、大きさによって7種類、見た目のきれいさによって3種類の合計21種類に分類し、箱詰めしていった。ことしの出来については「例年通り甘いスイカができました。多くの人に食べてもらって喜んでいただきたいです」と笑顔で話している。
 今後、収穫は6月上旬から中旬にかけてピークを迎え、7月下旬まで続く。JA紀州管内の小玉スイカの生産面積は約45㌶。そのうち印南町は32㌶となっている。出荷量は昨年約10万ケース、1200㌧で、ことしも同じくらいを見込んでいる。
 小玉スイカは京阪神で贈答品などとして販売され、大玉並みのシャリッとした食感と冷蔵庫に入る大きさが人気となっている。地元では印南とみなべのJA直売所で販売され、価格は変動するが最近は1000円前後となっている。