学童野球の保護者から「インフィールドフライのあと、飛び出した走者にタッチがいるってどういうこと?」と電話があった。その1週間ほどあとのプロ野球で実際に同じようなことが起こり、スポーツ紙でも分かりやすく解説されていたのでいい勉強になった。
その試合は今月4日の巨人―広島で、同点の9回1死満塁。インフィールドフライを宣告された打球を村田が捕球できず、三走が走ってきたためフランシスコがボールを捕って本塁を踏んでというプレーで、広島がサヨナラ勝ちとなった。
簡単に説明すると、宣告があったとき飛球が捕られれば走者にタッチアップの義務が生じる。ただし、ボールインプレーのため走者は離塁しても進塁してもいい。宣告時点で打者はアウトとなっているため、落球した場合を含めて守備側が進塁を狙う走者をアウトにするにはフォースプレー(封殺)ではなくタッチが必要となり、前出の場合も当然タッチが必要。タッチをしなかったからサヨナラの1点が入った。
夏の甲子園では3年前、済々黌―鳴門の試合で、「ルールブックの盲点の1点」が話題になった。詳しくはネットなどで調べてもらえばすぐに見つかるので省略するが、ルールを正確に分かっていれば防げた1点であり、分かっていたから取れた1点でもあった。
インフィールドフライでは、ボールデッドになると勘違いして捕手がマウンドに駆け出し、三走に生還された。また、落球した場合でもそこでプレーが止まると勘違いし、失点につながったなども時折あるようだ。
「きちんと知っていれば、どうにかできた」というのは野球の世界だけではない。知識は身を助けると心に留めておきたい。 (賀)

