子どもの日の5日、みなべ町西本庄の須賀神社(楠本誠二宮司)で母子祭が行われた。昨年1年間に生まれた幼児と母親49組が対象で、玉串をささげ、健やかな成長を祈願した。前芝弘知禰宜(ねぎ)は「子どもたちは地域の宝。神に成長の過程を報告し、今後も神とのつながりを持ってもらいたい」とあいさつした。
 昭和29年から毎年行われている恒例行事。前年に生まれた幼児の成長を祈願している。対象となるのは氏子の西本庄、晩稲、東本庄、谷口、筋、徳蔵、熊岡、新庄、気佐藤、山内、堺の11地区で、昨年1月1日から12月31日生まれの幼児と母親。ことしの対象者は49人で、昨年の40人より9人多く、前芝禰宜が本殿で神事を執り行った。子どもたちは母親の膝の上で抱っこしてもらいながら出席した。式では各地区の区長、子どもと母親が一緒に玉串をささげ、最後に各地区ごとに記念撮影も行った。
 晩稲の米澤有美さん(29)は二男の海仁君(10カ月)と一緒に出席。「優しく健康で育ってほしい」とニッコリ。東本庄の寺本恵美さん(27)も長女の菜笑ちゃん(1歳3カ月)を抱っこしながら「笑顔が絶えない、元気で明るい子に育ってほしい」と祈願していた。同神社によると、少子化の影響で年々対象となる子どもが減っているという。