紀州路に初夏の訪れを告げる日高川のアユ漁が1日、全国のトップを切って解禁。この日を待ちわびた太公望が1年ぶりに竿の感触を楽しんだ。
 好天に恵まれたが、先月20日の雨の影響などで普段よりやや水位が高く、椿山ダム下流ではささ濁りが残るなど川のコンディションはいまいちで、釣り人は少なめ。そんな中、椿山ダム上流支流の寒川では、旧寒川中学校付近で2人が入川。そのうちの一人、御坊市野口の田ノ岡一郎さんはウェットスーツに身を包み午前6時から竿を出した。3時間ほどで10匹を釣り上げるなど釣果はまずまず。サイズは12、13㌢程度で小ぶりながらも「この日が待ち遠しくて、前日から泊まりがけで来ました。アユは小さいですが、竿の感触を楽しめて最高の気分です。ことしもシーズン中は20~30回来るつもりにしています」と笑顔で話していた。ダム下流では川中迂回線に10人ほど入川。3時間ほどで15匹を釣り上げた人もいた。
 日高川漁協ではこれまでダム上流に稚魚76万匹を放流、天然遡上(そじょう)は昨年並みの93万匹を確認。5月、6月中にも130万匹以上の放流を予定しているほか、これから多くの天然遡上が期待できるため、早期の川のコンディション回復が待たれる。
 県内の河川のアユ漁解禁日は5年前まで5月26日になっていたが、県の内水面漁業調整規則の変更に伴い、1日に前倒しされた。日高川は初年度の23年については試験的に解禁日を3日としたが、翌24年から1日になり、日本一早い解禁となった。