中紀エリアで活動する子育て応援ユニットHML(広川町、寺村多喜会長)と御坊市立図書館は、5月1日から「託児つきママとパパのための読書時間」の取り組みをスタートさせる。市中央公民館で無料託児サービスを受けている間、保護者は同館に併設された図書館でゆっくり本を読むなど自由時間を満喫できる。中紀エリアでは初の試みで、育児に追われるママとパパの息抜きのひとときとなりそうだ。
 託児所を設けて保護者がくつろぐ時間を提供する取り組みは和歌山市内で盛んに行われているが、中紀エリアにはなかったため、HMLが「子育てに奮闘する保護者にゆっくりできる時間を提供したい」などと、市教育委員会に相談。国、県の補助金が受けられることになり、新年度は5月1日を皮切りに毎月第1金曜日(来年1月のみ第2金曜日)いずれも午前10時から11時半まで公民館で託児サービスを実施する。対象は0~3歳で、先着5人。事前申し込みは不要。託児専門の団体や業者から託児する人の派遣を受け、子どもの面倒をマンツーマンでみる。託児する人の派遣には予算が必要で、新年度は51万円。市が3分の1を負担し、国と県がそれぞれ3分の1ずつを補助する。
 託児の際には読み聞かせなどもあり、子どもにぴったりの絵本を図書館司書が選んでくれるサービスもある。こういった安心の無料託児サービスを受けている間に、保護者が日ごろの子育てからしばしの間解放されることになる。保護者にはオムツ、着替え、飲み物、昼寝マット、おもちゃなど必要なものは各自用意するよう呼びかけている。問い合わせは教育委員会生涯学習課℡0738-23-5525。