美浜町和田西、西山のふもとの農地に設置していたイノシシ用のくくりわなに11日、約70㌔のニホンジカがかかった。同町ではイノシシやタヌキによる農作物被害がほとんどで、有害鳥獣駆除でシカがわなにかかったのは初めてという。
 場所は、西山のふもとから南の松林まで南北に流れる通称「谷口川」といわれる水路の上流付近。町に記録が残る10年前からは初の捕獲となり、イノシシを捕まえようとわなを設置した猟友会のベテラン会員(74)は、「いままでシカは足跡を見たことはあったが、このへんで実際に姿を見たのは今回が初めて。すでに相当の数が繁殖しているのでは」と話していた。