「家族が健康に」「漢字の上達を」――。御坊市湯川町財部、オークワロマンシティ御坊店(小林裕史店長)では、来店者が願い事を書いたメッセージカードを花びらに見立てたサクラを展示していたが、8日にはその花びらを小竹八幡神社に運び、成就祈願を行った。花びら一枚一枚に約2000人もの来店者が願い事を託しており、御坊店では「できることならかなえてあげたい」と〝神頼み〟で後押しした。
 同店では「春の頑張る人を応援」をテーマに初の試みで先月22日から1階タカラブネ前に従業員が手作りした高さ3㍍、幅4㍍のサクラの木を設置した。来店者がそれぞれの願いを記した花びらの形のメッセージカードを張り付けて満開のサクラを表現。カードには子どもから大人まで2000人にものぼる来店者が「漢字がうまくなりますように」「野球でヒットが打てますように」「家族みんなが元気に」「子どもを授かりますように」などの願いを書いていた。
 成就祈願では、小林店長やオークワロマンシティ同友店の梅本光洋会長らが参列。同神社の小竹伸和宮司が神事を行い、祝詞奏上や玉串をささげた。全国的に笹飾りの短冊で願い事をする七夕は毎年の恒例となっているが、サクラの木の花びらで願い事をするスタイルは珍しく、小林店長は「皆さんの願い事がかないますように」と話していた。