日高川町田尻、鷲の川渓流アマゴ釣り場が1日にオープンした。毎年オープン初日に取材させていただいている。ことしはあいにくの天候で釣り人が来ているか心配していたが、釣り場に着くと町内の夫婦が雨がっぱを着ている最中。間もなく釣りをやり始め、その様子を見ていたが、小雨が降るなか、次々とアマゴを釣り上げてとても楽しそうだった。話を聞くと、「塩焼きにして酒の肴にしたい」と笑顔。昨年取材した男性が「アマゴ酒にして一杯やる」と話していたのを思い出した。毎年、竿の感触を楽しんだ充実したひとときと川の幸が待つ夜の食卓へこのようなうれしそうな声が聞こえる。
 筆者は、取材で釣り場を管理運営する矢筈老人クラブアマゴ部の方からアマゴをいただいた。毎年、いただいたアマゴは家族で食べるが、ことしは筆者と同じ町内の人にも味わってもらおうと料理店へ持っていった。塩焼きにしてもらって食べたが、最高の味わいでついついお酒も進んでしまった。毎年のことながら、釣り場で話を聞いた人たちの気持ちはとてもよく分かる。
 釣り場は平成14年に開園。矢筈老人クラブアマゴ部が日高川漁協からの委託で管理運営している施設で、渓流を生かした釣り堀が設けられており、周りはコンクリートで舗装されているので子どもでも安心。渓流釣りもできる。毎年約500人の行楽客が訪れる人気スポットだ。場所は紀伊半島自然百選や紀の国名水に選ばれたところでロケーションも最高。つかみ捕りやバーベキューもでき、幅広い年齢層が楽しめる。家族で釣り、子どもはつかみ捕りと家族サービスにも最適。竿の感触、夕食の楽しみ、家族サービスへ鷲の川ならではの行楽スポットへ足を運んでみては。  (昌)