日本一早い日高川のアユ漁解禁(5月1日)に向け、日高川町松瀬、日高川漁業協同組合(大杉達組合長)は30日、稚アユの放流を開始した。
 初日は田辺市龍神村安井から日高川町皆瀬までの間に9万匹、31日は龍神村小家から柳瀬の間に14万匹を放流。朝から職員が、稚アユを集魚槽から網ですくって計量し、バケツリレーでトラックに積み込んで放流場所まで運んだ。
 バケツやホースで放たれた稚アユは、水面で勢いよく跳ね、元気いっぱいに泳いでいった。ことしの稚アユは生育がよく体長12、13㌢。天候が良ければ解禁日までに17、18㌢程度に成長するという。
 漁協では解禁までにダム上流に130万匹、下流に50万匹の計180万匹を放つ。天然そ上は昨年をやや上回る130万匹以上を見込んでいる。解禁に向けて、漁協には全国各地の愛好家から多くの問い合わせがきているという。