みなべ町の梅加工業者で結成している紀州みなべ梅干協同組合(小山豊宏組合長)は和高専と共同で、紀州産の南高梅を使った飲料水(梅ジェリー)「梅アクティーボ」を開発。4月1日から販売を開始する。
 同組合で商品開発を行うのは今回が初めて。商品のコンセプトは「喉ごしさわやか元気いっぱい」で、商品名の「アクティーボ」はスペイン語で「元気が出る」という意味。梅肉エキス、梅果汁、梅酢などを原料として仕上げた。開発には和高専の藤本晶教授らが協力し、人間が感じたことを数値で表す感性工学の手法を飲料製造、ネーミング、パッケージにも取り入れた。ゼリー状の飲料水で、容量は180㌘。疲労回復に効果のあるクエン酸の含有を高め、1袋当たり1400㍉㌘となっている。パウチ容器入りで、パッケージには「紀州南高梅使用」「喉ごしさわやか・壮快梅酢ゼリー」などと表示されている。販売は加盟43社で行い、各社の販売ルートを通じてPRしていく方針。希望小売価格は200円(税抜き)。
 19日にはみなべ町商工会南部川分所で発売発表会が開かれ、小山組合長は「ことし開催されるわかやま国体などいろんな場で宣伝し、販売していきたい。目標は年間で30万個を見込んでいる」、東善彦PR担当理事は「手軽に健康が味わえ、アスリートらにも飲んでもらえる。梅干し市場は成熟しており、この商品にかける思いは強い」と期待している。すでにイトーヨーカ堂などの大手スーパーで取り扱うことが決まっているほか、関係者らは「Aコープや高速道路阪和道のインターチェンジなどでも販売できるようにしていきたい」と話している。