日高町議会3月定例会最終日の20日、議会運営委員会(一松輝夫委員長)から「議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」が提案され、賛成多数で可決。4月1日から議長、副議長、議員の報酬月額が1万円減額されることが決まった。
 一松委員長は「町民の間に議員定数削減の声がある中、その理由として経費削減というのが多い。定数削減は議会の弱体化を招き、住民の声を行政に反映しにくくなるので、経費削減の声には報酬削減で対応したい」と提案の理由を説明している。条例改正案に反対したのは栄茂美議員1人。栄議員は「定数削減の議論が報酬削減にすりかえられたように感じる。報酬ではなく議員定数を削減すべきと思い、反対した」と話している。
 町議会事務局の調査によると、日高地方の議員報酬月額は由良、美浜、印南の3町が23万円。日高川、みなべの2町が20万円。新年度から日高町は議員が21万円、議長が28万円、副議長が23万円となる。
 最終日の議会では、同意1件、議案22件をいずれも原案通り承認、可決。「ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書」も可決された。