JR紀勢線の電車内で女性にキスをしたとして去る4日にイタリアの男が逮捕された事件で、御坊署は12日、犯人検挙につながる情報を提供したJR御坊駅勤務の青木佑真さん(27)と平畑勝也さん(31)に感謝状を贈呈した。
 御坊市内の路上やJR電車内で外国人にキスをされたり体を触られる事件が今月2日から3日にかけて分かっているだけで3件相次いだことを受け、御坊署が御坊駅に男の特徴を告げて情報提供を呼びかけていた。4日午後4時55分ごろ、平畑さんが紀州鉄道から降りて2、3番ホームへ向かって階段を上がる特徴のよく似た外国人を発見。ちょうど2、3番ホームにいた青木さんも男を目撃し、2人とも「犯人では」と直感し、青木さんが御坊署に通報。駆け付けた署員が田辺方面行きの電車に乗り込んで監視していたところ、女性にキスをしたところを現行犯逮捕した。
 感謝状を手渡した筧一郎署長は「迷わず通報していただいたおかげです」とねぎらった。青木さんは「すぐに解決してよかった。これからも不審者がいないか常に注意したい」、平畑さんも「お客さまに安心して利用してもらえるよう努めていきたい」と話していた。
 逮捕されたのは無職のヴィンチェンゾ・ディマイオ容疑者(40)で、2月下旬に観光ビザで成田空港から入国したことが分かっている。調べに「キスしたことは間違いないが、友情の証でやった。条例にふれるとは思っていなかった」と供述している。御坊署管内のほか、他府県でも同様の被害届があり、裏付け捜査を進めていく。