県内の公立高校で2日、卒業式が行われた。市内の日高(上田優人校長)では239人、紀央館(兒玉佳世子校長)では194人が卒業。保護者や在校生、教職員から祝福の言葉を受け、3年間の思い出と希望を胸に巣立った。
 日高 各クラスの代表に卒業証書を授与したあと、上田校長が式辞。「皆さんは日高高校100周年という記念すべき年の卒業生です。この3年間、学習面では目標達成へ努力し苦しみを乗り越える力、部活動では達成感や悔しさ、文化祭と体育祭では一丸となって取り組む大切さと友情を育み、皆さんがこれから挑戦する知識基盤社会で活躍するための基礎を培いました。自信を持ってあらたな環境で新たな価値にチャレンジし、日本が抱えるさまざまな課題を克服するリーダーになってください」とエールを送った。
 紀央館 吹奏楽部の演奏に合わせて入場した卒業生に晴れの証書を授与し、兒玉校長が式辞。「明日からは本校卒業生として、地域に恩返しする気持ちで歩んで下さい」と激励し、大河ドラマ「花燃ゆ」に登場する吉田松陰の言葉「志を立ててもって万事の源となす」「学は人たる所以を学ぶなり」を紹介。「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。志こそ全ての源です。いつも夢や理想を抱きながら、人間はいかにあるべきかをよく考え、常に学び続けることを忘れないで下さい」とエールを送った。