紀州日高漁業協同組合(松村德夫組合長)が商品化して3年目となる由良町衣奈の養殖ワカメを使った「ハリワカメ」はことしもシーズンを迎え販売しているが、県内外のすし屋などから注文が殺到している。もともと全国的に珍しい衣奈の名物だったが、近年作り手が減少してきたことから、「伝統の食文化を残そう」と組合が商品化。巻きずしののりの代わりに使われ、ワカメ独特の香りと食感が大人気となっている。
ハリワカメは、ワカメの柔らかな葉の部分を板状に張り合わせてほどよく乾燥させて作る。ワカメ養殖が盛んな衣奈では古くから食べられていたが、製造者が少なくなり、製造技術が廃れる恐れもあった。こういったことから組合では由良町で漁師に限らず賛同者を募り、ハリワカメ作りの講習会を開催するとともに、包装袋なども新たに作って商品化。プレミア和歌山(優良県産品)の認定も受けた。現在は主婦ら8人が製造を行っている。
昨年は3000袋を生産し、5月ごろまでに完売したが、ことしはすでに2000袋の注文があり、地元だけでなく県外からの予約も。組合では「年間で4000袋ぐらい生産できればいいが、ワカメ養殖の状況もあり、昨年は3000袋だった。ことしもどれだけ生産できるかまだ分からず、注文を受けても生産が追いつかない状況となっている」とうれしい悲鳴を上げている。ハリワカメの大きさは約40㌢×20㌢。1袋5枚入りで価格は1540円。巻きずしにすれば10本分ぐらいの量になる。問い合わせは組合本所0738―22―0451または衣奈浦支所℡0738―66―0111。

