年末年始の取材で、「座右の銘を持とう」「好きな言葉を探しておこう」という話を聴いた。自分自身、いくつか頭の中にあるので紹介したい。
 「失敗は『敗(負け)を失うと書く』。だから恐れずにチャレンジし続ければ成功につながる」。町づくりの活動をやっている方から教えてもらい、新しいことをやる際に思い出している。「(努力することは)成功は約束されないが、成長は約束される」。サッカーの元日本代表監督の言葉。仕事で一生懸命にやってもうまくいかないとき、そう思うようにしている。むだなことはないと思えば、いつも前向きに頑張っていける。「人は人によって人となる」。甲子園に出場した監督が話していた一言。多くの人たちと接する仕事をしている関係で、取材を通じて自分も成長させてもらっていると感謝の気持ちを忘れないように覚えている。「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分」。剣道の実力者の言葉で、何かを成そうと思ったときには強い意志を持つことの重要さをあらためて感じさせられた。その他、「稲穂の心」(偉くなっても、成長すればするほど頭が垂れる稲穂のように頭を下げて謙虚でなければならない)や「ロウソクたれ」(わが身を削って周囲を明るく照らすような人になれ)。また、「生き残るのは最も強いものでも知的なものでもない。変化に最もよく適応したものだ」、「明日死ぬと思って生きろ。永遠に生きると思って勉強しろ」なども心に留めている。
 家族、友人、上司からもらった言葉で元気が出たり、逆に傷ついたりした経験は誰にもあるはず。言葉には見えない力があり、自分が前向きになれる言葉を見つけておくことをお勧めしたい。    (賀)