2月17日告示、22日投開票の由良町議選で27日、3人目の新人となる学習塾経営・中谷茂生氏(58)=大引=が出馬表明した。これで立候補予定者は現職7人と新人3人の計10人。ようやく定数ちょうどとなったものの、町内にはこのほかに目立った動きもなく依然無投票ムードが続いている。
 中谷氏は昭和54年に慶應義塾大法学部政治学科を卒業。大阪市と名古屋市で会社員、湯浅町で塾講師を経て22年前に御坊市内で学習塾を開業し、現在に至る。地元の上野諭議長が今期限りでの引退を発表したことを受け、「地域の声を行政に届ける人が必要」と立候補を決意。22日の立候補予定者説明会に出席後、地元区の役員らにもあいさつを済ませた。選挙戦では人口減対策、教育、農海産物の由良ブランドの開発などを訴えたいとし、「多くの方々のさまざまな意見、要望、アイデアをしっかりと聞き、それらを調査し考え、議論、提案し、町政に反映させる努力をします」とアピールした。
 2月3日告示、8日投開票の日高町議選で町選挙管理委員会は26、27の両日、役場で立候補届け出書類等の事前審査を行い、14陣営が審査を済ませた。14陣営の内訳は、正式に出馬表明している現職7、新人6の計13陣営と、名前等非公表の1陣営。後者の1陣営は28日現在目立った動きもなく、立候補の可能性は低いとみられる。