県綱引連盟主催の紀陽銀行杯第32回県綱引選手権大会が25日、貴志川体育館で開催され、一般の部で日高町のメンバーらでつくる池田ファミリーズが3年目の挑戦で念願の初優勝を飾った。昨年準決勝で敗れた悔しさをバネに練習時間を大幅に増やしてチームワークとパワーをアップして臨み、全7試合を危なげなく全勝した。来年は全国切符がかかる選手権の部への出場となる。
 池田ファミリーズは20歳から53歳のメンバーで構成。日高町内のバレーボールリーグなどに出場するスポーツクラブで、メンバーの中から「綱引大会に出てみないか」と声が上がり、2年前の第30回大会に初出場して4位だった。昨年は準決勝で印南町の印南カエル倶楽部に敗れて3位。優勝を狙っていただけにメンバーの悔しさも大きく、大会終了後から「来年は優勝」を合言葉に、これまでは大会3カ月前から始めていた練習をすぐにスタート。仕事をしながらのためメンバー全員がそろうのも難しく、同町商工会メンバーらでつくる綱引チームの九絵力と合同練習して力をつけていった。
 今回の一般の部は19チームが参加。4ブロックに分かれて予選リーグを行い、16チームが決勝トーナメントで争った。試合は決勝以外は1本勝負。出場は8人で、合計体重が600㌔以内という制限がある。池田は予選でKIYO Back Walkers、NTT光ツナガリ隊、紀の川愛綱会絆をいずれも下して1位通過。決勝トーナメントは初戦でKIYO Monsters、準々決勝はよしのりを難なく下すと、準決勝は強豪の淺川ガチャピン組と対戦。初参加の2年前、予選リーグと3位決定戦で2度対戦していずれも敗れている相手も、一気の引きで撃破した。決勝は予選でも対戦した紀の川愛綱会絆を2―0のストレートで破った。
 村田伸弘主将(45)は「淺川ガチャピン組とは昨年は対戦できなかったので、2年ぶりにリベンジできてうれしい。一人一人がパワーアップに取り組んだ成果を出せた」と喜び、「来年は選手権の部で相手も強くなるが、参加するだけではなく上位を目指したい。いつかは優勝して全国大会に行きたい」と張り切っている。日程は未定だが、近畿大会への出場権も獲得した。
 今大会の選手権の部には印南町のいなみ・ど根性かえるクラブと日高町の九絵力も出場。5チームが参加してリーグ戦で争い、ど根性かえるクラブが2勝で3位入賞を果たし、九絵力は4位だった。
 池田ファミリーズのメンバーは次の皆さん。
 大谷仁志(監督)、川神祐之(トレーナー)、西浦安則、村田伸弘、久保成之、滝本英之、滝本直基、玉井昌博、玉井慎吾、山本昌史、玉井大貴、下古谷靖記、小山淳司、崎山智之