ことしに入って和歌山市内を中心に、特殊詐欺グループが暗躍しており、県警が警戒を強めている。
 警察官をかたり、「〇〇署の者です。あなたの通帳が犯人のアジトから見つかった。キャッシュカードを新しい物と交換するので、預けてほしい」などと電話をかけ、実際に家を訪問。言葉巧みに暗証番号を聞き出して持ち去る手口。去る20日には和歌山市内の無職女性(84)が同様の手口で113万円を引き出される被害に遭っている。
 御坊署管内ではまだ被害はないが、とくに一人暮らしの高齢者は注意するよう呼びかけており、「被害者宅にカードを受け取りに来る『受け子』が実際に和歌山市内に入ってきている。警察官や銀行協会などという電話があれば怪しいと思い、最寄りの警察署に電話をかけ直して確認してほしい」と話している。