日高郡商工会広域協議会(会長=植田英明みなべ町商工会長)の新春講演会は21日、日高町中央公民館で開かれ、テレビでもおなじみの経済評論家で大阪学院大教授の国定浩一さんが「〝虎エコノミスト〟大いに語る 2015年の関西経済を展望する」をテーマに語った。
 国定さんは東大法学部卒業後、旧大和銀行に入行。大和銀行総合研究所社長などを経て大阪学院大教授に就任し、熱狂的な阪神ファンとしても知られている。ことしの景気については冒頭で「絶対よくなります。一般の方々にも(恩恵が)きます」と太鼓判。景気が回復する理由には「景気を表す指標」とする日経平均株価が右肩上がり、安倍政権の経済対策の効果、求人数の明らかな増加などをあげ、「ことしは(日経平均株価が)2万円になると思う」と強気の見方を示した。
 安倍晋三首相の経済政策や政治手腕を高評価する一方、小泉政権時代は「世の中で一番尊いものがお金であるという思想が植えつけられた。教育を変えていかなアカン」とばっさり。経営者の人たちには「成功している企業はたくさんある。共通点は『IT』と『アホかといわれるほどの突拍子もないアイデア』」などと実在の事業所を例にアドバイスを送った。
 終盤は阪神タイガースの話題をユーモアたっぷりに語り、テレビでもおなじみ、トラ柄のスーツの裏地も披露。会場には約80人が訪れ、最後まで熱心に聴き入っていた。