平成26年度第6回市民教養講座は17日、御坊市民文化会館大ホールで開講。第65代横綱貴乃花(現貴乃花親方)の妻で貴乃花部屋の女将(おかみ)、花田景子さんが「母として、妻として、女将として」をテーマに語った。
 花田さんはにこやかな笑顔で登壇し、「和歌山県は初めて。今の季節はクエがおいしいそうですね。クエはアラともいって、クエ鍋は相撲部屋では高級ちゃんこなんです」など地元の名物を話題に。続いて横綱の妻として8年間、女将として12年間頑張ってきた日々を振り返り、さまざまなエピソードを披露した。当時の小泉純一郎総理が表彰式で「痛みに耐えてよく頑張った、感動した!」と言葉を贈った名勝負など、貴乃花親方の15年間の相撲人生を映像でも紹介。感動に涙ぐむ観客の姿もみられた。花田さんは「力士にはそれぞれの相撲道があると思うのですが、決して諦めないのが貴乃花親方の相撲道。私はあえて『貴乃花道』と呼んでいます」と話し、大きな拍手が送られた。今回が本年度の最終回。