寒風の中、大激戦を繰り広げてきた御坊市議選は、きょう18日に投開票される。今回は定数14に対して現職14人、新人4人の計18人が立候補して4人超過の熾烈(しれつ)な票取り合戦を展開。各陣営とも得票に大きな差がなく順位や当落の予想が難しいまま、それぞれの手応えを胸に必勝を信じてゴールを待つ。大勢判明は午後9時過ぎ。投票率は激しい戦いながらも有権者のムードが低調なことから、過去最低の前回(78.22%)をわずかに下回ると予想されている。

 市議選には早くから現職全員が出馬する予定で、新人が昨年10月から12月までの間に相次いで名乗りを上げたことから、選挙ムードに一気に火がついた。昭和46年1月の市議選(定数23)での過去最高の5人超過に次ぐ大激戦で、大きな争点はないが、「泣く4人は?」「トップを取るのはだれか」などと注目を集めてきた。最終盤では現職、新人合わせて6人が入り乱れて下位の団子レースを展開し、トップ争いは3人程度に絞られた模様だ。

 投票率については、ここ数回いずれも2~3㌽の範囲で過去最低を更新してきた経緯がある。今回は前回の3人超過から1人増えて4人オーバーとなっているため、投票率アップの期待もあるが、昨年11月の知事選と12月の衆院選の傾向でも分かるように無関心層の増加に伴う自然減がある。さらに市内では核家族化が進んでアパートで暮らす世帯が増加しているため、各陣営が票を掘り起こしきれていない面もあり、トータル的には前回を1、2㌽下回ると見る陣営が多い。ただ、若手を巻き込んだ選挙運動をする陣営が多く、予想以上に若い世代に浸透していれば前回並みか上昇に転じる可能性もある。

 18日の投票は午前7時から午後6時まで市内30カ所で受け付け。開票は7時半から市立体育館でスタートし、第1回発表は午後8時を予定している。以後約30分ごとに発表する。9時過ぎには開票率が90%となり、大勢判明。ただ、選管によると同じ姓の候補者が3人いるため、案分に時間がかかることを考慮し、確定票が出るのは9時45分ごろを見込んでいる。

20150118立候補−字ol.jpg