県高校剣道新人大会兼全国選抜・近畿選抜大会選考会は10、11の両日、那智勝浦町体育文化会館で開かれ、日高高勢が大活躍。男子個人の部で橋本海斗君(2年)が見事優勝を飾ったのをはじめ、女子個人の部で北岡華さん(同)が5位入賞、男子団体の部も5位入賞を果たした。男子個人の部を制した橋本君は第63回全日本都道府県対抗剣道優勝大会(4月29日、大阪市中央体育館)の県代表メンバー入りも決めた。
 男女個人、団体の4部門で熱戦を展開。団体の男女優勝校に全国選抜大会、ベスト4には近畿選抜大会出場権が与えられたが、日高地方勢はいずれも届かなかった。男子個人の部は第63回全国都道府県対抗剣道優勝大会の県代表メンバー選考を兼ね、優勝者のみが和歌山選抜7人の一員に決まった。
 橋本君は2回戦から登場し、初戦は面2本で快勝。3回戦と4回戦も得意の面でポイントを奪っていずれも1―0で勝利した。準々決勝は小手で1―0。準決勝は延長の末に面で1―0。決勝も0―0のまま延長に突入する厳しい戦いとなったが、小手を決めて頂点に立った。昨年11月の大会では初戦敗退の悔しさを経験しており、「優勝を狙っていたので、結果を出せてうれしいし、安心しました。前回の反省を生かして、落ち着いて、慎重に勝ちにこだわる試合ができました」。課題だった気負いや力みも見せることなく序盤戦を無難に乗り切ると勢いに乗り、6試合で1本も許さずに優勝を飾った。