先日、車を運転していて、道路を横断しようとしていた子どもたちがいたので止まると、渡り終わってから「ありがとうございました」と言ってくれた。数人のグループで、一番小さい子が最後にわたり終わったあと、少し大きい子が「こういう時はお礼をいわなあかんねで」と言わんばかりに小さい子の頭に手を添えておじぎさせていた姿がなんともほほえましかった。当たり前の光景、といってしまえばそうだが、感謝の気持ちが伝わると心がほっと安らぐ。何気ない日常の一コマだが、うれしい気分にさせてもらった。
 新年1月もあっという間に半月が過ぎた。目の前には新年号で掲載したクロスワードの応募はがきが山積みで、1通1通に目を通させてもらっていると、心が癒やされる。「帰省した娘と一緒にわいわい解きました」「新聞が来るのが待ち遠しくて、届くとすぐにやりました」「正月から家族だんらんができました」。こんな言葉をいただくと、ない頭をひねって考えた甲斐があったと、疲れも吹き飛ぶ思い。「解いていただき、応募していただいてありがとうございます」と読者の方にはお礼をいいたい。正解と当選者は近く発表するので、しばらくお待ちを。
 人に感動や安らぎを与える、言葉のチカラは本当に大きい。もちろん心無い言葉はトラブルの原因にもなる。皆さんからの励ましや喜びの言葉を心の栄養に、また指摘や意見をしっかり受け止め、ことしも1年頑張らねば。読者に情報を提供する側として、言葉のチカラを最大限に引き出し、読者に少しでも安らぎを与えられるような記事を書かなければと思っている。新年早々から活力のある多くの言葉にふれて、気持ちを新たにしている。(片)