日高振興局と御坊保健所の玄関ロビーに5日、紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会のカウントダウンボートが設置された。
 振興局林務課の職員が山林所有者や森林組合等の林業関係団体の協力を得て製作。ボードは日高川町内の皆伐現場で切り出された100年生スギの腐食が入った根元、土台には玉切り作業で発生する不要な切り株(タンコロ)を使用するなど、木材はすべて未利用材のリサイクルとなっている。カウントダウンの日数を示す数字は、日高地方が県全体の半数以上を生産する紀州備長炭。毎朝、職員が数字を組みかえる。
 林務課の石橋寛紀課長は「支柱に電動ノコギリでボードにはめ込む切り込みを入れるところなどが難しかったですが、林業関係の専門家のアドバイスをいただきながら、完成することができました。国体終了後には、ボードをテーブルにして使おうと考えています」と話している。