印南町本郷地内の町有地「外ケ濱埋め立て地」を中心に、龍谷大学准教授が代表を務める非営利型の㈱PLUS SOCIAL(本社=京都)が運営しているメガソーラーは順調に稼働。目的としている売電利益の地域還元に向け、6日から1回目の助成希望団体の募集をスタートさせた。
 メガソーラーは印南町と龍谷大学、民間企業など5団体が連携して取り組んでおり、売電による利益を地域に還元する地域貢献型。外ケ濱埋め立て地に出力約1200㌔㍗、美里に約600㌔㍗、龍谷大深草キャンパス屋上に約50㌔㍗のパネルを設置しており、合計約1850㌔㍗。平成25年11月から稼働している。
 メガソーラーの目的は、利益から設置費用や経費などを差し引いた分を地域活性化などに取り組んでいる団体に寄付し地域に還元すること。今回が初めての募集となる。助成団体の募集や配布はPLUS SOCIALが直接行うのではなく、「公益財団法人わかやま地元力応援基金(石橋幸四郎理事長・和歌山市)」が「印南まちづくり基金」として実施する。
 募集は年に2回を予定しており、今回は平成26年度下半期分として募集。約310万円がPLUS SOCIALから財団に寄付され、PLUS SOCIALの意向で半分の150万円が印南町に割り当てられる。そのうち、財団運営経費45万円を差し引いた約100万円が町内の団体に助成される。
 助成額は1団体当たり20万円以下。助成対象は町内に拠点があるNPOや団体。対象事業は自然環境保全、文化保全、社会福祉、教育活動などをはじめ地域の魅力・価値の掘り起こし、産業振興、特産品づくりなど。ことし4月1日から来年3月31日までに実施される事業となっている。募集期間は今月30日まで。2月にヒアリングや選考会を開き、3月中に活動資金の贈呈式を行う。財団では「寄付者の意思を酌んで新たな産業の振興や環境、福祉、文化向上などの活動を支援したい。またこの基金にはPLUS SOCIALだけでなく多くの町民や企業からの寄付も募っていきたい」と話している。
 助成についての問い合わせは、印南町役場企画政策室℡0738―42―1736または財団℡073―428―0011。